The Magic Of Rotary
2024-25年度の国際ロータリーの会長ステファニー・アーチックが提言するテーマは、「The Magic Of Rotary」です。その言わんとするところは、「紛争と分断の絶えない不安定な社会状況にあって、その解決に向けて持続可能な良い変化を生み出すための我々の不断の努力は、Magicを生みだす」ということだと思います。
但し、「Magic」は「奇跡」とは違います。Magicには「仕掛け」が必要です。我々が、夢や希望を実現するためには、不断の努力と「仕掛け」づくりの工夫が求められているという意味だと思います。
地区研修会での話。RC全体に言えることとして、人口の減少よりも速いスピードで会員の数が減りつつある。これからRCに入会してほしいメンバーがRCに期待しているのは、RCのメンバーであることのステイタスではなく、質の高い奉仕活動(職業奉仕、国際奉仕、社会奉仕、青少年奉仕)が行えるクラブである、という説明がありました。静岡RCは先人達のご努力のおかげで、会員の減少には悩まされてはおりませんが、これからの若者は、その辺りを真剣に考えているので、それを取り込めないと会員増強は進まないということだと思います。
では、我々は、果たして「奉仕」を目的として集まっているのか?
もちろん「職業奉仕(自己の仕事)」は立派にやっておられると思いますが、もし「奉仕」が目的なら、今の「奉仕活動」は中途半端な気がしないでもありません。
誤解を恐れずに言うと、「奉仕」は、RCの「看板」(暖簾)ではないでしょうか?看板を磨くことで、社会における存在感を上げ、より優れた会員を集め、相互に研修し、充実した時間を過ごす。これを内に向けては「Enjoy Rotary」と言うのだと思います。
真の目的は、「奉仕」か?「世の中を良くする活動」か?「リーダーシップ育成」か?「異業種交流」か?「楽しいクラブライフ」か?そのどこかにあるのだと思いますが、それぞれの方々の置かれた立場や世界観により違って良いのではないかと思います。それらをすべて包括できるところが、RCの懐の深さだと言えるのではないでしょうか?
本年度、目指すものは、
1.静岡ロータリーの特徴であり、魅力の源泉である、大企業の支店長や各界のトップの皆様の持っている人間力やグローバルな情報と直接ふれあうことで、他では得られない良き刺激やインスピレーションを共有財産とする。
2.会員卓話を増やす。(ベテラン、中堅、新人。)特に、若い会員の話を聞く機会を増やして、若いメンバーが何を求めているのかを知って、今後の活動に活かす。
3.入会して2~5年の会員の出席状況を改善する方法を考える。
4.創立100周年を目指して、今後の奉仕活動のあり方をブラッシュアップしていく。
5.ITを積極的に導入して会員管理や会員誌の発行を省力化し、充実した活動を行う。
来年の6月30日の最終例会日に「創立90周年記念式典」を計画しております。創立100周年に向け、新しい時代のRCのあり方を考えるスタートの年としたいと思います。
静岡ロータリーの枕詞の「伝統と格式」に「先進性」を加えた活動ができるよう、皆様にとって楽しく充実した一年間となりますよう、願っております。
平尾前会長が方針として示された「Enjoy Rotary」は、自分にとりましても胸に刺さりました。今年度も継続させていただきたいと思います。宜しくお願い申し上げます。